境界線


ピースあいちへ行ってきました(^_^)

ピースあいちとは戦争と平和の資料館。84歳(だったかな?)の女性が生涯働いて貯めた一億円を寄付されて、この資料館ができたそうです。主に愛知県内での太平洋戦争の記録が展示されています。
行政でなく、NPO団体が主宰しています。


今の平和な日本で暮らしていると、本当にこんな悲惨な戦争があったのかな?と感じます。


『あなたと私』根本的に、その分離がある事で、戦争が起こる事は簡単に想像できます。

『あなたと私』その境界線があるが故、差が産み出されます。


人間の体一つとっても、例えば心臓と肺はそれぞれ個別に内包され繋がりはあるものの独立しています。

もっと細かい細胞同士でさえ、膜に覆われ独立しているかのように見えます。


細胞と細胞、人と人、国と国、

境界線があるが故、対立が起きます。


だからと言って境界線は悪い訳ではなく、必要なもの。自分と自分以外を認識するために必要なもの。

『誰かのために』あるレベルでは分離が有るから優しくなれるし強くだって成れる。『自分の為』では強くはなれない。


一見矛盾して見えるけど、境界線を持ちつつ、繋がりを感じる力が、まずは個々の人間から必要なのではないでしょうか。

私達は境界線が存在する世界の中で生きていて、でも無境界の意識レベルをどれだけ体現できるか。


家族、友人、学校、会社、

もっと小さく各個人の内面。

そのなかで日々対立が起こっているのに、世界が平和になることなんてあり得無いでしょう。


人類の長い歴史で戦争がない今の日本に生まれていると言うことが奇跡です。平和でない時代の方がよっぽど長いと思います。


過ちを過ちだけで終わらせない為に、今の私達は先人達が身をもって体験した経験のその先に一歩進まなければなりません。それが今の日本に住む私達の役割であるのでしょう。